This page腱鞘炎は治らない?!腱鞘炎治療法 TOP

腱鞘炎とは

一般的に「腱鞘炎」と言われていますが、正式には「狭窄性腱鞘炎(きょうさくせいけんしょうえん)」といい、その名の通り、「腱鞘」に「炎症」がおこる症状のことで、痛みや腫れを伴ないます。
人間の体は、関節があることによってなめらかな動作が出来るのですが、関節を動かしているのは筋肉であり、体のすみずみまで筋肉の力を伝えるのが「腱」の役割です。
「腱」というのは強靭なヒモ状の組織で、その腱を包んでいる鞘(さや)状の組織が「腱鞘」です。
「腱鞘」の中には腱がなめらかに動くように潤滑液があり、腱が正常な位置で動くことができるように、ガイド的な役割も果しています。

白髪染め マッサージ マッサージ マッサージ

腱鞘炎の種類は、炎症がおこる場所によって大きく2つに分けられています。一つめは、手首の腱鞘に炎症がおこる「ドゥケルバン腱鞘炎」で、タオルをしぼる等の動作や、親指の曲げ伸ばしで痛みます。手や指を反復して酷使する仕事に就いている人のほか、妊娠や出産、または更年期に発症するケースが多いため、20代と50代の女性に多くみられます。
二つめは、曲げた指を無理に伸ばそうとするときに、バネのような動きをしながら「バチッ」「カクッ」というような音を発する、一般的に「バネ指」と言われている「弾発指」です。「弾発指」も、反復して手指に負担をかけ続けることで発症します。
正常な状態であれば、「腱鞘」の中にある潤滑液のおかげで、腱はなめらかに動くことができます。手指を酷使し続けると、腱鞘に大きな負荷がかかるようになり、潤滑液が不足することで摩擦が生じ、腱のすべりが悪くなって炎症がおこります。

腱鞘炎の原因

腱鞘炎になる原因は、基本的に「手や指を酷使し続けること」ですが、炎症がおこるまでの経緯は金属疲労に似ています。金属は、同じ動作をくり返してある部分に負担をかけ続けていると、その部分がだんだんと疲労してゆき、オイル切れで動きもぎこちなくなってきます。
動きが悪くなった部分に摩擦が生じ、やがて熱をおびるようになりますが、その熱が、腱鞘炎でいう「炎症」にあたります。つまり、体のある部位にムリをさせ続けることで、オイルにあたる腱鞘内の潤滑液が不足するようになり、摩擦から炎症が起こるのです。
キーパンチャーのように、一日中キーを叩き続ける等の業務についている人は、腱鞘炎になった場合、申請によって労災が認定されることがあります。
業務に限らず、毎日赤ちゃんを抱っこするお母さんや、楽器の演奏、ペンを使って長時間の書き物をする、マウスのクリックを繰り返すなど、日常生活の至るところに腱鞘炎になる可能性があります。

女性は、筋力が弱いぶん腱の方に負担がかかるうえに、エストロゲンの減少など、ホルモンバランスの変化に影響を受けやすいため、男性よりも腱鞘炎になりやすくなっています。また、冷え性や同じ姿勢をとり続けて血液循環が悪くなると、筋肉に必要な酸素と栄養分が運ばれなくなり、疲労、体のこわばり、肩こり、だるさの原因となり、腱鞘炎が起きやすくなるので注意してください。
腱鞘炎の予防法は、ムリをしないで、手や指を酷使しないことが一番です。どうしてもその動作をしなければならない場合は、かならず合い間に休息をとり、軽いストレッチなどで疲労を体内に残さない工夫をしてください。

腱鞘炎の治療

腱鞘炎を治療するためには、まず、原因となっている動作を休んで、安静にすることです。痛みや熱を帯びている場合、冷湿布をすると良いでしょう。
腱鞘炎が起きているときは、その部分を温めないようにします。
ですが、動作を行う前にストレッチを行ったり、ゆっくりと入浴して全身の血液循環を良くすることは、腱鞘炎の改善に役立ちますので、できるだけ普段の生活の中で気をつけてください。腱鞘炎で整形外科を受診すると、消炎・鎮静作用のある非ステロイド系抗炎症剤が処方されます。ひどく痛むときや、慢性化した腱鞘炎に対しては、腱鞘内に直接ステロイドを注射することもあります。

温熱療法としては、マイクロウェーブなどの超音波・超短波、レーザー光線による治療法などがあります。温熱で患部に刺激を与えることにより、筋肉の緊張や血行不良を改善して、痛みを発している物質を取り除くことを目的として行う治療です。
炎症がひどく、激しい痛みがあるなど、できる限り動かさない方が良い場合は、サポーターやテーピング、添え木などを使って患部を固定します。
無理な動きを制限することで、痛みをやわらげ、悪化を防ぎます。
これらの治療を行っても症状が改善しない慢性化した腱鞘炎や、激しい痛みのある腱鞘炎などの場合、手術を行います。腱鞘炎の手術は、局所麻酔で20分程度で終了しますが、手術後、十分に機能を回復させるため、きちんとしたリハビリをすることが大切です。